現在、と自分のことは棚に上げて、人のことをギャグにして話しているお笑いタレントがいる。
そう、ギターを持ったあの人である。
そのあまりに単調な芸風にほとんどの人が「波多陽区」という名前ではなく「ギター侍」と呼んでしまうあの人だ。
実は彼にもあまり人には言いたくはないなことがあったらしい。
時は去年(2004年)5月、ワタナベエンターテイメント所属の彼に一本の電話がかかってきた。
相手は吉本興業。
その世界では誰もが認める大手である。
当時若手として奮闘していた彼にとって吉本で公演に出演してほしいという依頼がくるとは予想もしてなかったにちがいない。
しかも吉本興業は彼の所属するワタナベエンターテイメントとは違う会社である。
「アウエー」に乗り込むといっても過言ではない。
彼にとって初の「アウエー」での戦い。
しかも相手は大手。
こんなに条件がそろっています。
彼は気合十分で公演に臨みました。
そして、ついに出演の時間です。
いつもの倍くらいの気合を入れてステージに向かいます。
そして、クライマックスの時間、
「残念!!」
の時間です。
彼のテンションも最高潮にまで高まってきています。
そして、
気合十分、いつもの5倍くらいの力を込めて
とギターを振り下ろしました。
「決まった!」
彼は心の中でそう思ったはずです。
しかし、その時
と、胸の辺りで乾いた音が鳴り響いたらしい!?
次の日、念のために病院に行ってみると・・・
医師「折れてますね。」
笑撃の事実発覚です!
ギター振り下ろしただけで骨折してます、彼。
こんな話聞いたことがありません。
しかもその医師はカルテにこう書いたらしい。
『(残念による)亀裂骨折』
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