今日は台風が近づいている。
朝からすごい風と雨だ。
玄関のドアや、部屋の窓はこの台風に激しい攻撃を受けており、近づくと、
ボババババッバババッ
とすごい音を出して耐えている。
授業ももちろん休講だ。
というより、この激しい攻撃を喰らっているドアを開けることは部屋の中に大量の雨風がなだれ込んでくることを意味している。
つまり、朝から部屋を出ることはできないのであり、休講でないと困っちゃうのである。
と、ここで昨日の買い物で今日の分の食料を買うかどうか迷った挙句に買わなかったことが思い出される。
今日の食料は、と冷蔵庫を開けてみるも昨日の野菜の残りとジュース牛乳類、そしてキムチなどのおかずのみだ。
野菜があるならいいじゃないか
と思う皆さんのために残っている野菜の名前と量をお教えしましょう。
@えのき 30グラム
A舞茸 15グラム
B玉ねぎ 半玉
Cジャガイモ 2個
D大根 ほんのちょっと 以上
これで何を作れと……
ドアを開けることができない中、このような兵糧攻めにあうとは思ってもみなかった。
ちなみに今私にある選択肢とは、
@兵糧攻めをまともにくらう
A決死の覚悟で禁断のドアを開け、部屋および自分を犠牲にしながらも買い物に行く
B宅配ものを注文する
C部屋中の食料をあさりまくる
・・・・・・。
これはなかなかの問題だ。
ミリオネアなら500万円に挑戦といったところか。
よし、まずは50:50を使おうではないか。
コンピューターが4個の選択肢を自動的に2個・・・・・・ってやつだ。
ん?
@兵糧攻めをまともにくらう
A決死の覚悟で禁断のドアを開け、部屋および自分を犠牲にしながらも買い物に行く
B宅配ものを注文する
C部屋中の食料をあさりまくる
Dご飯を作ってやる、という甘い言葉で食料をもたせた友人を家に呼ぶ
E今ある食料で何かを作る
選択肢が増えてる〜
こっこれは心外だ。動揺を隠し切れない。
D番はすごく魅力的だがその友達がくる途中に怪我でもしたら大変だ。
仕方ない、次はオーディエンスを使おうではないか。
よし、結果が出たぞ。
@兵糧攻めをまともにくらう(0人)
A決死の覚悟で禁断のドアを開け、部屋および自分を犠牲にしながらも買い物に行く(0人)
B宅配ものを注文する(0人)
C部屋中の食料をあさりまくる(0人)
Dご飯を作ってやる、という甘い言葉で食料をもたせた友人を家に呼ぶ(−1人)
E今ある食料で何かを作る(0人)
ってオーディエンスいねぇ〜
まぁ部屋には一人しかいないのだから当たり前だが。
くっ、こうなったらテレフォンだテレフォン。
僕を電話の先で待っているのは
B氏だっ
私「今日の夕飯がなくて、兵糧攻めにあってるんだけど・・・。」
B「俺もそんな感じなんだよ。」
こんなところに同胞がいるとはなかなか心強い。
私「どうするの?」
B「俺には困ったときの見方、冷凍食品があることに気づいた。」
なるほど、冷凍食品か。これは盲点をつかれた。
早速冷凍庫チェックだ!
気になる冷凍庫の中身はというと・・・
@アイス2本
A冷凍ライス
B冷凍食品 ピラフ 以上
うーむ、これは夕飯になるのか?
では、ここで選択肢チェックだ。
@兵糧攻めをまともにくらう
A決死の覚悟で禁断のドアを開け、部屋および自分を犠牲にしながらも買い物に行く
B宅配ものを注文する
C部屋中の食料をあさりまくる
Dご飯を作ってやる、という甘い言葉で食料をもたせた友人を家に呼ぶ
E今ある食料で何かを作る
F冷凍食品のピラフを食べる
また選択肢が増えてしまった。
もうライフラインもないぞ。
仕方ない、ひとつひとつ考えていくしかないようだ。
@兵糧攻めをまともにくらう
・・・・・・。これはないだろ。
A決死の覚悟で禁断のドアを開け、部屋および自分を犠牲にしながらも買い物に行く
・・・・・・。窓から外の様子を見ると、なんか自分が風で飛ばされそうだ。却下。
B宅配ものを注文する
・・・・・・。新聞をとってないので、ちらしがない。アウト。
C部屋中の食料をあさりまくる
・・・・・・。
Dご飯を作ってやる、という甘い言葉で食料をもたせた友人を家に呼ぶ
・・・・・・。友人が怪我をしたら責任重大だ。しかも部屋に入れるときに禁断のドアを開けなくてはならない。これはダメだダメだ。
E今ある食料で何かを作る
・・・・・・。
F冷凍食品のピラフを食べる
・・・・・・。
微妙だが、CEFが妥当だ。
今から部屋中をあさりまくり、発見した食料をおかずに冷凍のピラフを食べる。
これだな。なんかイマイチだが仕方ないか。
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