ついにこの日がやってきてしまった。
12日間という長い旅の最後の日、日本に帰国する日である。
この日の昼過ぎの飛行機で僕らはシンガポールに向かってそこで飛行機を乗り換えて、次の日の昼ころに日本に到着する予定である。
出発の前にトランクを閉めようとしたら土産がありすぎてうまく閉まらないというアクシデントが発生してしまった!
しかし、僕もK氏もむりやりトランクを閉めることに成功したのだった。
K氏はギリシアで買った大切なツボを割らないようにトランクの配置をかなり考えていたが・・・
そしてとうとう出発の時間になり、僕らはアムステルダムのスキポール空港へと向かった。
ちなみにアムステルダムのスキポール空港は世界の空港の中でも指折りのすばらしい空港らしい。
そこで僕らは最後の買い物をして、たくさんのお土産を購入し、たくさんの思い出を胸にオランダを後にした。
12時間にも及ぶ長いフライトの後、シンガポール空港に到着した僕らは飛行機を乗り換えて関西国際空港に戻ってきた。
そして最後のハプニングが起こったのだ・・・
特急『はるか』に乗って新大阪に到着した僕らは、新幹線に乗り換えて広島に帰るのみとなっていた。
しかし
次の新幹線までの待ち時間約25分
さすがにそれだけの時間ずっと何もせずに待っているのは退屈である
そこで、行きの時に寄ったあの立ち食いうどんの店に行くことにしたのだ!?
おいしくうどんを食べ終わった僕らは時計を見てびっくり!
残り時間5分!!
ちょっと急いだほうがいいかなぁ〜、なんて時間になってしまったのである。
ちょっとあわてた僕らは大急ぎで改札を通過した・・・・
はずだった・・・・
しかし、ふと後ろを見るとなんとK氏が消えうせているではないか!?
こりゃマズイ!
と周りをよく見ると、なんと自動改札にひっかかっているK氏を発見してしまったのだ!
ああ、時間が・・・と思いつつも急いでK氏の元に向かった。
どうやら先ほどの立ち食いうどん屋の中で、切符をポケットの中に入れていたら折り目がついて自動改札を通ることができなくなったようである。
そして土産が詰まってムチャ重いトランクを抱えてものすごい勢いで階段を駆け上がる羽目になり、
間一髪で僕らは新幹線に間に合うことができたのだった。
こうして僕らの旅は最後のハプニングと共に終わりを告げたのだった。
(完)
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