この日は前日に申し込んだツアーの初日だ。
目的地はミケーネ・コリント・エピダウロス。
有名な観光名所がたくさんだ。
前日までで所持金の半分を使ってしまったK氏もツアーなら無駄遣いはないだろうと安心しています。
まず僕らを乗せたバスが向かったのはコリント。
ここは運河が通っていて運河の上にかけられた橋の上からの眺めはとてもきれいだった。
看板によるとここからバンジーができるらしいが、そんな物好きがホントにいるのだろうか・・・
さて、僕らは次にエピダウロスに到着した。
ここには世界遺産の野外劇場がある。
これが紀元前4世紀に作られたというのだから驚きだ。
しかも音響効果がとてもいいらしく現在も古典劇が上演されているらしい。
写真でもわかるようにかなりの大きさの劇場であり、僕らはただその迫力に圧倒されるだけだった。
そして最後に僕らが見たのはミケーネ遺跡。
今日のツアーの目玉でもある。
ホメロスの叙事詩を読んだドイツの考古学者シュリーマンによって発掘された古代文明遺跡である。
ミケーネの門には王の権力の大きさを示す獅子のレリーフが彫ってある。
この門をこえると王の墓がある。
この墓で発見された黄金のマスク『アガメムノンのマスク』は非常に有名だ。
前日のアテネ国立考古学博物館ですでに確認済みだ。
しかし、この墓を含めてミケーネの遺跡は跡形もなくくずれており、石がころがっているだけの状態だった。
ミケーネ遺跡を見学し終わった僕らは近くの土産屋に入った。
ミケーネ遺跡で感激したK氏は黄金のマスクのレプリカを発見して今にも買いそうになっている。
そこを必死でなだめて僕らはミケーネを後にした。
今日は移動時間が長かったのであまり数多くの遺跡を見ることはできなかったが仕方ない。
ホテルに戻った僕らはしばらく休憩して夕食を食べに出かけた。
昨日惨敗したので今日は少し抑え目に注文だ。
ホテルへの帰り道、スーパーでビールを買ってみることにした。
スーパーにたどり着く直前、地図を見ながら歩いているK氏の前に電柱があらわれた。
もちろんK氏は気付いていない。
そして、
「おぼっ!?」
と、謎の声をあげると同時にぶつかってしまった。
しかも現場がたまたまカフェの前だったためにカフェで一休みしていた外人客に笑われています。
こんなところでもインターナショナルに笑いがとれるK氏はすばらしすぎです。
スーパーでは何種類かビールを売っていたが、『AMSTEL』という初めて見るビールがあったので早速2本購入した。
ホテルに戻って1本飲み、残りは次の日にとっておくことにして就寝した。
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