さて、二日間のフランクフルト滞在を終え、今日から僕らは次の目的地アムステルダムに移動することとなった。
移動手段は飛行機ではなく、ドイツの新幹線ICEだ!
そしてアムステルダムまでの途中、ケルンで途中下車し少し観光する予定だ。
このケルンはK氏の希望により立ち寄ることになった。
というのも、旅行前K氏に「どこに行ってみたい?」とたずねたところ、即答で「ケルン!!」と返答してきたからだ。
ケルンには有名な大聖堂があり、その大きさと迫力に圧倒されるという。
個人旅行じゃないとなかなか来ることのないレアポイントだ。
早速ICEに乗り込み出発を待つことにした。
すると、K氏はこの旅行での自分の英語力に不安を感じたのか(K氏は極度のアルファベット恐怖症である→参照)
突然一人で英会話の練習を始めたのだ。
傍から見たらかなりの不審者であるが、止めろとも言えずしばらく様子を見守ることにした。
しばらく様子を見ていると、ちょうどK氏が
「Excuse me?」
と言った時、通路のほうから声が聞こえた。
「Yes?」(by通行人)
なんとK氏独り言のつもりが見知らぬ外人に話しかけてしまってます。
突然の出来事にK氏も大慌て。
激しく手を振って
「NO!OK!」
とか意味わからないことをしゃべっています。
何やってんだか・・・
ケルンまでの数時間、K氏は一人英会話を中止しケルンのガイドブックを読み始めた。
そして、
「よし!ケルンに着いたらケリッシュ(ケルンのビール)を飲むぞ〜!」
と張り切っています。
昨日のリンゴ酒に全く懲りていません。
無事にケルンに着いた僕らはトランクをコインロッカーに入れ、大聖堂に向けて出発しようとした。
すると、いかにもドイツ人のおばちゃんに声をかけられた。(ドイツ語で)
ドイツ語で何かを言われても全く意味がわからなかったが様子を見る限り、どうやら荷物をコインロッカーに入れたいが使い方がよくわからないらしい。
実際変わった感じのコインロッカーだったのでおばちゃんたちが困るのも理解できる。
しかし、いかにもドイツ語が話せそうな感じのしない日本人観光客に使い方を聞くなよ〜
仕方がないので身振り手振りを使って使い方を説明します。
時折習ったばかりのドイツ語の単語を使ったが、この時ドイツ語習っててよかったと本気で思ったなぁ。
なんとかおばちゃん達に説明を終え、僕らは大聖堂へと出発した。
この日もドイツは雨。
風も非常に強く、折りたたみ傘ではかなり危険だ。
なんとか大聖堂までたどり着き、早速僕らは中に入ることにした。
この大聖堂も塔に登ることができ、K氏もそれを非常に楽しみにしていた。
外から見た感じではものすごい高さだ。
ガイドブックにも書いてあったが、ものすごく大きくて圧倒されそうだ。
雨が降ってなかったら最高だったのに・・・
雨が降りしきる中急いで外観の写真をとり、僕らは中に入った。
この大聖堂は外観もさることながら内部もものすごくこった造りになっていた。
地下に作られた礼拝堂とかきれいなステンドグラスなどを一通り見学し、本日のメインディッシュである塔に登ることにした。
ここ二日間フランクフルトでは中に入れなかったり塔に登れなかったりと不本意な感じだったのでこれで挽回したいところだ。
僕らは塔の階段を探すことにした。
大聖堂の中をさまよい歩くこと10分、階段らしきものは全く見つからない。
あまりにもおかしいので、一回大聖堂の外に出て塔の大体の位置を確認し、そしてそのあたりの内部をよく探そう、という話になった。
そして塔の位置を確認してその辺りの内部をよく探したところまたもやドイツ語のみで書かれた一枚の紙が壁に貼られていた。
今までと似たような展開にいやな予感を抱きつつもK氏辞書を使って解読にとりかかった。
『本日改装中です。
だからこの階段は閉鎖しております。』
僕らをなめとんのか〜(怒)
ドイツに来てこれで3敗目である。
しかも今回の大聖堂は、K氏が自ら希望して見に来ているのでK氏のヘコみ具合は尋常ではない。
ブツブツ文句をいいながら駅に戻り、出発までの時間を利用してケリッシュを飲むことにした。
一杯1.5ユーロとかなりの安さだ。
しかもものすごくおいしいのだ。
こんなビールは今までに飲んだことがなかった、と言っても過言ではない。
あまりのおいしさにK氏おかわりしています。
そして気分がよくなったのか駅のコンビニで缶のケリッシュを買ってお土産にするとか言ってます。
そして、今夜の晩酌用のケリッシュもしっかり買って僕らは目的地であるアムステルダムへと移動した。
ところでドイツの新幹線ICEは日本の新幹線とは違って在来線と同じ線路を走る。
まぁ日本で言う秋田新幹線みたいなものだ。
だからスピードをあまりださないのである。
僕はもうちょっとスピードの出るものだと思っていたので少しがっかりだった。
そうこうしている内に僕らはアムステルダムに到着した。
アムステルダム中央駅は東京駅のモデルになった駅である。
だから外観は東京駅にそっくりだ。
まぁ東京駅がそっくりなんだが・・・
ホテルに到着した僕らは夕食をとりに外に出た。
オランダ料理の店に入り、初めてのオランダ料理を堪能した。
マッシュポテトが大量に出てくるところはドイツとよく似ている。
少し違うのは豆がよく使われることと魚介類のメニューが増えていることだ。
オランダ料理に満足し、僕らはホテルに戻る途中にスーパーに立ち寄り、オランダビールを買ってケリッシュと共に晩酌をすることにした。
そしてスーパーに売っていた安いオランダビールを見てびっくり!
『AMSTEL』
なんとアテネで買ったビールと同じです。
しかも
飲みきれずにアテネからはるばるアムステルダムまで逆輸入しています。
アホとしか言いようがありません・・・
結局他のビールを買ってホテルに戻り、晩酌をすることにしたのだった。
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